給料事情と注意点も知っておこう

転職する前に、日勤のみで働く場合の給料事情や注意点を知っておきましょう。

気になる給料事情

日勤のみで働く看護師の平均給料は、2023年時点で31万9,300円です。看護師全体の平均給料は35万2,100円なので、約3万3,000円の差があることになりますね。そこから税金や保険料などが差し引かれるので、日勤のみで働いた場合の手取りは24万円前後でしょうか。年収換算だと、賞与を含めて約400万円です。日勤のみの場合、当然ながら夜勤手当がないので、夜勤ありの看護師と比較すると年収は約70万円下がってしまいます。不眠症に悩み日勤のみの職場に転職する場合は、給料が下がる可能性を考慮して、自身の生活水準の調整なども含めて準備を進めていきましょうね。

日勤のみで働く場合の注意点

日勤のみで働く場合の注意点としてまず挙げられるのが、上記でも述べた給料面についてです。夜勤手当がないので、転職する際は今の生活を維持できるかどうかを含めて検討してください。加えて、スキルアップをしにくい点も注意が必要ですよ。夜勤のある職場では、急変や緊急入院などの対応が発生するため、自ずとスキルアップをしやすいです。しかし、日勤のみの職場は緊急対応がそこまで多くないので、スキルアップという面では適した環境とはいえません。キャリアアップに関しても、日勤のみで働く場合は難しくなります。例えば、病棟の看護師長を目指す場合、当然ながら夜勤が求められます。そういった環境がないので、キャリアアップを望む場合はきちんと計画を立てなければなりませんよ。将来像を具体的に考え、必要なスキルや経験を洗い出し、目標を達成するために適した環境に身を置く必要がありますね。
求人が少ない点も、転職する際には注意が必要です。現状は病院の求人が圧倒的に多く、夜勤のできる看護師の需要が高い状況です。産業看護師などの日勤のみで働ける職場の求人は採用人数が少なく狭き門であることを覚えておきましょう。求人が出た際にはすぐに応募できるように準備しておかなければなりませんよ。

情報を見逃さないように

不眠症の悩みだけでなく、体力やプライベートのことなどを理由に日勤のみの職場で働きたいと思っている看護師は多くいます。そのため、日勤のみの職場の求人は競争率が高い傾向にあります。日勤のみで他の条件も揃っている求人はすぐに応募が締め切られる可能性が高いので、常に最新の情報をチェックして乗り遅れないようにしてくださいね。また、日勤のみの求人はパート雇用のケースも多いので、細かい条件を見逃さないようにすることが大切ですよ。