なぜ不眠症に?考えられる原因とは

不眠症に悩む看護師に向けて、具体的な原因について紹介していきます。
身体的な原因
まず挙げられるのが、身体的な原因です。病気や身体の不調によって不眠症になるケースですね。風邪や腹痛など、体調を崩す理由が他にあって、それが不眠症につながります。また、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠に伴う症状によって眠れなくなるケースも少なくありません。加えて、身体の変化に伴って不眠に陥ることもあります。例えば、年齢を重ねて更年期になると、ホルモンバランスが変化して自律神経が乱れ、ほてりや寝汗などによって不快感が生じ、睡眠が妨げられてしまいます。この場合は、原因になっている病気や症状の治療が必要になってきますよ。
精神的な原因
精神的な不調が不眠症を引き起こすケースも少なくありません。ストレスや不安、緊張などで精神的な負担が大きくなり、眠れなくなってしまいます。この状態が続くと、慢性不眠症に陥る可能性が高くなりますよ。仕事のトラブルや人間関係などによるストレスが主な原因です。真面目な性格の人ほど注意してくださいね。
薬理学的な原因
医薬品や嗜好品などが影響して不眠症になるケースもあります。降圧剤や甲状腺製剤、抗がん剤、ステロイド、パーキンソン病治療薬、インターフェロンなどは睡眠に影響する薬剤です。市販の花粉症薬などに配合されている抗ヒスタミン薬も、日中に眠気の副作用が生じることがありますよ。また、タバコに含まれるニコチンや、コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があります。それらが夜間の睡眠に悪影響を及ぼし、不眠症になってしまうんですね。過度なアルコールの摂取も睡眠の質を損ないます。
生理的な原因
看護師に多いのが、生活リズムの乱れによって不眠症になるケースです。看護師は夜勤があるので、どうしても不規則な生活リズムになってしまいます。上手く睡眠を取れず、そのまま不眠症になってしまうわけですね。
精神医学的な原因
心の病気が原因で不眠症になることもあります。うつ病や総合失調症、パニック障害、PTSD、不安神経症などが代表的な病気として挙げられますね。特にうつ病は、患者の80~85%に不眠症状が認められ、10~15%には過眠症状があらわれます。「不眠症だと思っていたら、実はうつ病だった」というケースも少なくありません。心の病気が原因で睡眠に問題が生じている場合は、不眠症の症状だけでなく、気分の落ち込みや意欲低下などの症状もあらわれます。
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